30代会社員 モンスター上司とモンスター部下の間で…

30代…主任、リーダー、代理など、便利の良い名前で呼ばれ、上からも下からも挟まれる僕。狭間の生き様を、不定期で刻んでいきます。

モンスター②宇宙人現る

気づけば入社して、何だかんだ
色々耐えて、自ら学んで
どうにかここにいる。

そんな中で、今年入社のモンスター君が
わからない事があると、可愛らしく
相談にきた。

最近の子は、全てを教えないと
わからないと言うが、この子は
違う⁉︎

自ら学ぼうとしている、素晴らしい。
モンスター君なんて言って、ごめんよ。

「どうしたんだい?なんでも聞くよ。」

優秀な新人
「主任、まぢ分からないですけど、
ここの書類のここがぁ〜
まぢ理解できなくてぇ〜
今日早く帰りたいんで
手っ取り早く教えてくんないっすか?」


…モンスター君。
まずは目上の人に対しての口の利き方
どうなんだい?

ここはらしく注意する。
「君ね、人に教えてもらう時に、まぢとか
でぇ〜とか使ってはダメだよ。
癖になってお客様の前で出たりするから
治しなさい」

少し柔らかく注意する。

モンスター君
「すんません。俺敬語とかわかんなくて、
失礼しやしたって感じです。
なんか忙しそうなんで、別に聞きます」

いや、忙しいかもしれないが、相談には
乗るつもりだった。

まさかの逆ギレをされるとは。

まぁ、いい。こう言う子は一度痛い目に
あって成長するだろう。

定時前に泣きついてくるかな?その時は
優しく教えてやろう。


夕方の定時前になんとか外回りを
終えて会社へ帰ると
上司からいきなり呼び出しをされる。
この上司はまだ話が通じるため
モンスター扱いはしていない。

上司
「君、モンスター君が相談にきたんだが、
なぜかわかるか?」

え?あいつまさか、分からないからと言って
僕の更に上の上司に相談したのか⁈
やるとは聞いていたが、どこまで常識が。


「申し訳ございません。私に相談に来たの
ですが、聞き方がおかしく、そこを注意
してから、相談に乗ろうと思うと
モンスター君の方から離れて行きまして」

言い訳をするつもりもないが、正直に
答える。

上司
「違う!モンスター君から、君に相談したが
全く教えて貰えず、口答えするなと言われた
と話しているぞ。
さらにはろくに相手もせず、勝手に出て
行ったというが、どうなってる⁇」


えー

え、えー

違いますって!相談の前段階ですよ!

上司
「すぐに相談を聞くなり、謝るなりしろ。
最近の子は入社してくれるだけでも
有り難いのに、君が潰しては困るんだよ」

なぜだ?なぜ僕なのか。

ただ、お世話になっている上司である以上
穏便に終わらせるべく、モンスター君のいる
オフィスへ向かう。

「モンスター君いる?」
近くの社員さんに聞く。

「え?もう帰りましたよ!」

⁉︎
時計を見ると18時5分。

チキショウ。逃げられたか。

心の中が怒りと焦りでモヤモヤしながらも
自分に「今回は俺が悪いでいい、いつか
本人が分かればいい。仕方ない…」と
慰めの言葉を暗示しながら、
自分のオフィスに戻る。

私のデスクに書類と共にメモ
「主任、わからない書類です。とりあえず
明日提出なんで手っ取り早く書いて
貰えれば明日貰いにいきます〜」


心の底から泣いた。
悔しくて泣いた。



教訓
新人モンスターには一番知りたいことを
まず教えてあげる。時間があれば
その他のマナーも嫌味なく教えあげる。
外出の時は関わらない。

本音
どこで育ってきたんじゃぼけ!
てめぇから、わからないって聞いて
来たんだろうが!
自分で分からない、そんなに俺に
聞きたいなら、デスク横で帰るまで
正座して待っとけ!どあほうが!